備忘録ブログ

新卒NWエンジニアの勉強履歴

イーサネットファブリック

イーサネットファブリックとは
まずは言葉の定義を探してみた。

2011年3月現在、イーサネット・ファブリックの業界的定義がないため、一般的なファブリックの定義として FC における定義 (FC-SW-5) を使用する。ここでは、「宛先ID (Destination ID) により経路が決定される情報転送の仕組みを持つネットワーク・サービス」を定義とする。

イーサネット・ファブリック - Wikipediaより引用。

Wikipediaによると業界で合意されているような定義はないようだが、以下のようなものと理解している
・L2の技術でSTPを使わず冗長構成が取れる
・帯域UP、耐障害性UP
・マルチパス
とにかく、STPフリー。
(本番システムで何度かやっちまった経験がある自分としてはSTP不要というだけで十分魅力的)

また、従来のNWと比べるとNWの形が違うのもひとつの特徴といえる。
従来のNWはツリー構造になっており、いちいち上に登る必要があったが、ファブリックのNWはフラットである。
http://www.atmarkit.co.jp/news/201011/18/brocade02.jpg

http://www.atmarkit.co.jp/news/201011/18/brocade.htmlより引用

最近は南北のトラフィック(サーバ⇔インターネット)だけでなく、東西のトラフィック(サーバ間通信)も増えており(様々な機能のサーバが連携してひとつのシステムを形成しているためと思われる)、ファブリックNWはより遅延が少ないと言われている。

●実装
主要各社はファブリック製品を投入しており、
Cisco:Fabric Path
Brocade:VCS(Virtual Cluster Switching)
Juniper:QFabric
などがある。
網内は同一ベンダである必要がある。

ファブリック技術はIETFによりTRILL(トリル:Transparent Interconnection Lots of Linkes)として標準化されている。

●TRILL概説
TRILLはL2なのにL3のようなルーティングを行うため、Routing Bridgesと呼ばれている。(網内の各スイッチもRBridgeと呼ばれる)

転送の流れとしてはTRILL網内をルータのようにバケツリレーで転送されていき、それぞれのスイッチがTRILLヘッダの情報を見て転送を繰り返して、宛先まで届ける。

フレームがTRILL網内に入るとき、イーサネットフレームにTRILLヘッダとOuterイーサネットヘッダをつける。
TRILLヘッダには出口スイッチ、入り口スイッチの識別子が含まれている。

TRILL網内のスイッチは”宛先MACアドレスと出口スイッチ”のペア情報をもっており、全スイッチで同期している。
なので、TRILL網に入った段階で出口スイッチがわかるのである。
あとはOuterイーサネットヘッダを書き換えながら宛先スイッチまで転送される。


興味があれば参考文献が詳しいので勉強すべし。

●追記
L3の話ですが、CiscoのNexusではvPC+HSRPでActive-Activeが構築できるし、BrocadeのVDXではVCS+VRRP-EでActive-Activeを構築できる。

●参考文献
http://www.janog.gr.jp/meeting/janog31.5/doc/janog31.5_ietf-trill-update-takashima.pdf

イーサネットファブリックとOpenFlow

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